後払いファクタリングは危険?違法性や悪質なファクタリングサービスについて解説

後払いファクタリングは危険?違法性や悪質なファクタリングサービスについて解説

【記事更新 】

2023/11/28

「後払いファクタリング」という言葉を聞いたことがありますか?

最近、一部で話題になっているこのサービスですが、実は悪質な業者の存在、高額な手数料など、様々なリスクが潜んでいます。

本記事では、後払いファクタリングの実態とそのリスクについて詳しく解説します。また、後払いファクタリングだけでなく、他の悪質なファクタリングサービスについても警戒すべき点をお伝えします。

ファクタリングを利用する際の参考にしていただければ幸いです。

後払いファクタリングとは?

後払いファクタリングとは、一見するとファクタリングサービスの一種のように思えますが、実質的に「後払い現金化」に該当します。

ここでは、後払いファクタリングの仕組みや種類、そして注意点について詳しく解説します。

後払いファクタリング≒後払い現金化

後払いファクタリングは、商品代金の後払いサービスを利用した現金化方法です。具体的には、商品の購入者が金銭を受け取り、後日商品代金を支払うという流れになります。

このようなサービスは、一見すると便利そうに見えますが、実質的に「後払い現金化」であり、違法な金融サービスとして摘発されるケースも多いのです。

後払いファクタリングの種類

後払いファクタリングには主に3つの種類があり、それぞれ「キャッシュバック方式」「宣伝報酬方式」「転売代行方式」と呼ばれています。

キャッシュバック方式:商品を後払いで購入すると最短即時でキャッシュバックを得られる。支払期日に代金を払う。
宣伝報酬方式:後払いで商品を購入し、レビュー(口コミなど)を書くと宣伝報酬費用として現金が振り込まれる。そして、後払いの期日に代金を支払う。
転売代行方式:後払い業者に商品の購入から売却まで依頼する方法。

特に、転売代行方式では「実際に商品を転売しているか」といった実態は把握しづらくなっています。業者が「〇〇万円で購入した商品を××万円で買い取る」ことに了承すると、××万円が振り込まれ、後日〇〇万円を支払うといった流れが一般的です。

【注意】そもそもファクタリングに後払いはない

後払いファクタリングという名前がつくことで正規のサービスのように見えますが、実質的には「後払い現金化」と同じです。

本来のファクタリングとは、売掛債権の売却・譲渡を行うもので、債権譲渡時に売却代金が振り込まれます。そのため、ファクタリングが後払いということはまずありません。

後払いファクタリングや後払い現金化は違法業者がサービスを運営しているケースが多く、本来貸金業に該当するサービスなのに無登録で営業していることが問題となっています。

このようなサービスを利用すると、トラブルに巻き込まれる可能性があるため、十分な注意が必要です。

後払いファクタリングのデメリット

後払いファクタリングは一見魅力的に見えるかもしれませんが、見過ごすことのできないデメリットが存在します。

違法サービスである可能性が高いほか、高額な手数料がかかること、個人情報の取り扱いに問題がある業者に利用履歴が残るというリスクも避けられません。

それぞれのデメリットについて詳しく説明します。

そもそも違法の可能性大

後払いファクタリングの仕組みは、実質的に後払い現金化と同じです。

後払い現金化は新型闇金とも呼ばれ、業者が摘発されるなど違法なサービスの一つ。違法なサービスである可能性が非常に高いと考えていただいてよいでしょう。

このようなサービスは本来貸金に該当するはずなのですが、貸金業に登録していないとして問題視されています。

手数料が高い

後払いファクタリングのもう一つのデメリットは、手数料が高いことです。

最短即日で資金調達できる可能性があるとはいえ、手数料を年利で見ると法定利息を超えることもあるでしょう。

出資法違反などに該当する可能性が極めて高いです。

悪質な業者に利用履歴が残る

また、先に説明した通り、後払いファクタリングには違法な業者が存在すると言われています。

個人情報の取り扱いが不明瞭な業者に個人情報や利用履歴が残る点に、不安を覚える方も少なくありません。

このような問題があるため、後払いファクタリングの利用には慎重になるべきです。

【知っておきたい】悪質&違法なファクタリングサービス

ファクタリングはビジネスの現金化手段として非常に有用ですが、その一方で悪質な業者や違法なサービスも存在します。

ここでは、後払いファクタリング以外にも注意が必要な悪質なファクタリングサービスについて解説します。これらのサービスを間違えて利用しないよう、十分に注意してください。

給与ファクタリング

給与ファクタリングは、従業員が持つ給与債権を給与ファクタリング会社が買い取り、給料日前に給与債権を現金化できるサービスです。

しかし、この給与ファクタリングは最高裁で違法と判断されています。給与債権は個人の権利であり、それを第三者が買い取ることは法律で禁じられているからです。

リコースファクタリング

リコースファクタリングは、売掛債権を売却した後も、取引先が倒産などで売掛金を回収できない場合に、ファクタリング利用者がファクタリング会社に弁済する仕組みを持つファクタリングです。

しかし、貸金業登録を行っていない業者が償還請求権付きのファクタリング(ウィズリコース、リコースファクタリング)は違法となります。

リコースファクタリングは判例で融資と判断されています。

ただし、銀行系ファクタリングではウィズリコースのファクタリングがありますので、全てのウィズリコースが違法というわけではありません。

ウィズリコースの場合は、ファクタリング会社が貸金業登録を行っているかよくご確認ください。

分割払い可能なファクタリング

通常、ファクタリングでは売掛債権の回収金は一括でファクタリング会社に送金されます。しかし、中には分割払いが可能なファクタリングサービスも存在します。

しかし、これは金利が発生するため、ファクタリングではなく融資にみなされますす。つまり、分割払いが可能なファクタリングは、貸金業法違反になる可能性があります。

分割払いが可能なファクタリングを提供している業者には、十分に注意しましょう。

後払いファクタリングに関するQ&A

後払いファクタリングについて、その違法性や悪質な業者についての問題が浮上しています。ここでは、そのような疑問や不安を解消するためのQ&Aを解説します。

悪質なファクタリングを利用してしまった場合の対処法はありますか?

「後払いファクタリング」や「後払い現金化」など、違法性が疑われるサービスを利用してしまった場合、まずは冷静に対処することが重要です。

具体的な対処法としては、以下のような手順を踏むことをおすすめします。

1. 業者との契約内容を確認する
2. 警察や弁護士に相談する
3. 消費者生活センターや金融庁などの公的機関に相談する

特に、警察や弁護士などの専門家に相談することで、適切な法的対応をとることが可能となります。

優良なファクタリング会社を見分ける方法はありますか?

ファクタリング会社を選ぶ際には、主に以下のポイントをチェックすることで、優良な会社を見分けやすくなります。

・手数料が相場の範囲内である
・取引実績が豊富である
・無担保でノンリコース(償還請求権なし)のファクタリングを提供している
・分割払いには対応していない
・対応が迅速で、顧客サービスが充実している

ただし、ウィズリコースなど貸金業登録を行っているファクタリング会社のみが提供できるファクタリングサービスもあるため、状況に応じて貸金業登録もご確認ください。

ウィズリコースとノンリコースのファクタリング、どちらがおすすめですか?

基本的にノンリコースのファクタリングを使うようにしてください。ウィズリコース(売掛先倒産時の返金リスクを申込者が負う)は取引先が倒産した場合などにファクタリング会社から償還請求を受ける可能性があり、場合によっては非常に危険な状況になりうるものです。

一方ノンリコースのファクタリングなら、取引先が倒産してもファクタリング会社から請求を受けることはありません。

したがってリスクを最小限に抑えたい場合や、取引先の信用度に自信がない場合はノンリコースのファクタリングを、手数料を抑えたい場合はウィズリコースのファクタリングを選ぶと良いでしょう。

なお、ウィズリコースは大原則として貸金業者または銀行等金融機関がプロパー的に行う契約のみ適用となりますので、貸金業登録のない業者からのウィズリコース契約によるファクタリングは危険な契約になる恐れもありますので十分にご注意ください。

【今回のまとめ】
後払い・リコース付き・分割可能なファクタリングには要注意
本記事では、「後払いファクタリング」について詳しく解説しました。「後払いファクタリング」が実質的に「後払い現金化」と同じであり、違法なサービスである可能性が高いです。

万が一悪質なファクタリングを利用してしまった場合には、警察や弁護士などに相談することが求められます。

ただし、ファクタリングは適切に利用すれば、企業の資金繰りを助ける有効な手段となります。

当社でも最短即日のファクタリングに対応しております。ぜひお気軽にご相談ください。
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