新型ウイルス感染症による連鎖倒産をファクタリングで食い止めた経営者の事例報告

新型ウイルス感染症による連鎖倒産をファクタリングで食い止めた経営者の事例報告

【記事更新 】

2022/08/09

新型ウィルス感染症による連鎖倒産が相次いでいます。

感染者が発生したことによる風評被害や、そもそもの行動制限といった従来型の事業リスクは行動制限の緩和や新型ウイルス感染症に対する理解の促進などによって年々解消傾向にあるものの、まだまだ新型ウィルス感染症によって企業倒産に追い込まれる事例も多発しています。

今回は当社へご相談を頂いた方の中から「新型ウイルス感染症による連鎖倒産をファクタリングで食い止めた」という経営者の方から貴重な体験談を頂戴いたしました。

ご本人様からも個人情報が特定できないよう事実を極端に曲げない程度の脚色を加えた上で、公開することをご了承いただいておりますので、体験談としてご紹介させていただきます。

◆新型ウイルス感染症による連鎖倒産をファクタリングで食い止めた経営者の事例

氏名:坂本一郎(仮名)
職業:IT広告会社経営
ファクタリングによる調達額:80万円
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お世話になります。坂本と申します。元々ブログは個人で楽しんでいたのですが、広告業に参入してからはブログを書く機会も減少したため、所々読みにくいところがあるかもしれません。申し訳ありません。

さて結論から申しますと、私は感染症の煽りをもろに食らい設立から7期目にして倒産の危機に瀕しました。・・・が、ファクタリングによる資金調達でなんとか会社の倒産だけは避けられました。

Web広告関係の仕事ということもあり新型ウイルス感染症の煽りを喰らうことはほぼないだろうと踏んでいたのですが、読みが甘かったと言わざるを得ません。と言いますのも・・・

広告主あっての広告業を実感

2020年頃に話は遡ります。新型ウイルス感染症が取り沙汰されるようになり、丁度、例の豪華客船の話から緊急事態宣言まであっという間に話が進んだあたりから潮目が変わってきたように思います。この頃私の会社はSEOに限界を感じ、WEB広告出稿と広告コンサルティングをメインとした事業を行っておりまして、顧客は主に「広告を出したいけれどやり方が分からない」「Excelがちょっと使えるだけでパソコンの先生と呼ばれるような世界」といった表現がぴったりくるような中小零細企業が中心となっておりました。

業種としては建設業や健康食品メーカー様、その他各種サービス事業者などがメインです。

もちろん、この業界では私どものような小さな会社が生き残るためには価格競争しかないわけでして、単価を下げなければ仕事を取ることができない状況にありました。

しかし、この流れが2020年年末から2021年にかけて大きく変わることになります。補助金の存在です。

テレワークやWeb主体事業への転換補助金といったものが多数出るようになり、こちらの事業に採択された方々から信じられないほどお引き合いをいただくようになりました。

建設業界でいえば、どんな業種でもとりあえず建設さえすれば、国から補助金が出るみたいなイメージだと思っていただいて良いと思います。

それほどまでに業種を問わず「Web」というキーワードさえ絡めば、補助金がバコバコ出ていた(※編注:坂本氏の個人の所感です)のです。

とあるWeb制作会社の下請けとなるも・・・
とにかく私どもの事業規模に見合わないほどあまりに問い合わせが多く、このままでは捌ききれないと感じた私は、古くから知っていた大きめのWeb制作会社と専属契約を交わしました。

Web制作会社が制作全般の仕事を受注、そして広告関連に関しては私どもが下請けとして請け負うといったイメージです。私の所に個人的にアプローチのあった会社さんも全てこちらの会社さんを通してもらうようにお願いしたので、イメージ的にはエージェント契約のようなものでしょう。

多少実入りが減ったとしても、マネジメント業務や制作関係の部分をお任せできるということもあり私たちにはメリットが多かったように感じます。

それで、やはり地元でも名の通ったWeb制作会社と専属契約を交わした広告力と言いますか、営業力は凄まじいものがありました。

その勢いは留まることを知らず、どんどん仕事を受注していきました。

発注元の制作会社も私ども下請けを得たことで、仕事量が増え、社員を増やしたとのことでしたし、私どもも仕事が増えることで利益が上がるという好循環が生まれていました。

それにかまけて、ビジネスの基礎中の基礎である収入・収益の柱を複数立てることを忘れ、私はほぼ8割近い歳入・リソースをこのWeb制作会社に依存するような体制を取ってしまいました。
ところが・・・。これが良くなかったですね。世の中、流行り廃りというものがあって、特にWeb広告業界というのはまさに広告主がいなければ何も始まりません。

恐れていたこと、と申しますか、正直に言えば恐れてすらいなかったことが起こりました。

相次ぐ企画倒れと失注

完全に舐めていたと言わざるを得ません。毎週のように受注が続いていたWeb制作会社からの連絡が徐々に減っていきました。

担当者から話を聞いた限りでは新型ウイルスの影響があまりにもひどくなり、エンドクライアント各社から「そもそも予定していた新規ビジネスが出来なくなった」や「一度採択された補助金事業について継続の実現性・確実性が担保できなくなった事から否決される可能性があるため、撤退する」という動きが出てきたということでした。

その他にも、最初からの打ち合わせ通りのプロジェクトというわけではなく例えば「制作だけ発注する(広告業のうちは仕事なし)」といった話になったり、細かい話になると広告出稿は予定通りするが予算が1/10程度になる、など、当初の予定通りの収入や仕事の受注はほぼ夢のまた夢という状態になってしまいました。

さらにWeb業種という「ある意味実体のないもの」を製作する業界ではよくある話なのですが、「建設物があるわけではないからキャンセルすれば一発OK」「逃げおおせられるだろう」と甘く考え支払いを行わないような事業者も続発したということでした。

それはもう、あちらの会社にとってみれば、とんでもない損失だったはずです。

(経験した人あるあるなのですが、こういう時は通常の仕事を回すのに加えて債権債務関係の処理・奔走が入るので生産性がガタ落ちします)

Web制作会社の社長さんも比較的若く、こういったトラブルの対処に慣れていらっしゃらなかったり、他業種の人とのやり取りにあまり長けていないということもあってか、Web制作会社はあっという間に人件費や外注費などの負債を抱えて倒産に至りました。

最後に社長さんから何か一言あるかと思っていたものの、来たのは代理人弁護士からの無味乾燥な連絡のみ。経験上クライアントが倒産した場合は売掛債権を回収しようにも、現実的にはほぼ厳しいことはよく理解していました。

収入8割減、窮地を救ったファクタリング

弁護士からの連絡によると「そもそも今月入金予定のお金についても入金することが出来ず、また倒産処理に入るため、あとは債権者届を出してね」といった話でした。

事ここに至って、相手の社長を詰めたり追いかけ回すような余力は、どこにもありません。問題は迫っている入金期日にお金が入ってこないのが確定したことです。

これをなんとかしないと一切話が始まりません。このまま連鎖倒産という流れにすればある程度相手のWeb制作会社に責任を回す事も確かにできたでしょう。しかしそれでは腹が膨れません。

ここからはあらゆる方法を試して金策をしました。まず1番最初に行なったのは個人資産の放出です。しかしこれでも到底足りません。元々受注が増えていたと言っても数ヶ月程度の話であり、入金されてくる予定のお金が入ってこないようであれば意味がありませんでした。

個人資産の注入でも負債が塞ぎきらず、続いて行なったのは会社のクレジットカードの現金化でした。しかしこれが完全に裏目に出ました。

現金化の方法がヘタクソだったのかどうかは分からないですが、現金化業者に言われるがまま決済した瞬間にエラーが出てカードが弾かれ、数分後にクレジットカード会社から「不正利用の疑いがあったのでクレジットカードの利用をブロックした。どうやら○○(編注:諸般の事情で伏字処理させていただきます。)の決裁のようだが、本人が決済しているのか」という問い合わせまで来ました。

向こうの言いたいこととしては「余計なことをしてみろ、クレジットカードを即座に強制解約にしてやる」ということでしょう。怖くなった私は現金化を諦め、友人や知人から借金を重ねました。

それでも80万ほどお金が足らず、決済できなければ会社が倒産する恐れがあるといった重要度の高い支払いが残ってしまいました。

これを解決してくれたのがファクタリングでした。もともとファクタリングは正直に言うとあまりいい印象を持っていませんでした(ごめんなさい!笑)もっと言えば闇金まがいの業者なのだろうくらいに思っていたのです。

しかしWeb広告畑の人間としてはいくらでも情報が入ってくるもので、業界の情報を集めた限り「このファクタリング会社なら相談する価値があるのではないか」という業者を見つけたのです。

他の残り2割まで受注を減らしてしまった請求書をかき集めてフォームから申し込みを行い担当者のヒアリングに対して正直に状況を答えました。すると最初はある程度難色を示されたものの、結果的には大変スピーディーで、満足のいく結果を得ることができました。

何事も先入観に囚われてはいけないというのが私の見解です。

世の中色々なことが起きてブームや特需と言ったものも、これからどんどん生まれてくると思います。しかしこれに流されず、しっかり経営を行うことが重要だと感じています。今回はファクタリングという新しい資金調達方法も学ぶことができたのでいい経験になったと思っています。

【今回のまとめ】
連鎖倒産の回避は最重要!最短即日ファクタリングも選択肢に
今回は新型ウイルス感染症渦において発生した企業の連鎖倒産危機を未然に防ぐ事ができたという、大変貴重な体験談をお寄せいただきました。

このようにある日突然、取引先やメインクライアントと呼ばれる企業が倒産するというリスクがあるのが現代社会です。

よって資金繰りが危うくなった場合には連鎖倒産を座して待つのではなく、最短即日で対応できるファクタリングやその他の資金調達方法を使って生き延びること、そして負の連鎖を従業員やご家族のために断ち切るという考えが重要です。
弊社は事業者様と共に
ファクタリングサービスを通じて
社会へ繋がっていきます。