運送業のファクタリング事例紹介~こんなケースでもファクタリングが使えます~

運送業のファクタリング事例紹介~こんなケースでもファクタリングが使えます~

【記事更新 】

2020/10/19

「現金商売」と呼ばれるビジネスモデルにもいくつかありますが、その中でも特に、資金流動性が高いのが運送業ではないでしょうか。運送業は、一般的な広告代理店・IT関係の業種などとは異なり、現金がモノをいう世界でもあります。また、ドライバーや様々な関係者との調整のために現金が必要なケースもあるでしょう。

しかし、トラブルなどが発生して突発的に現金の需要が出た場合、対処する方法が乏しいのも運送業の特徴です。金融機関のスピードでは、こういった事象に対応しきれないのが現状だからです。

しかしファクタリングであれば、運送業の突発的な資金需要にも十分に対応できるポテンシャルがあります。ここでは、モデルケースとして運送業のファクタリング事例をご紹介致します。

※具体的なファクタリング事例をご紹介するため、実話を元に再構成しております。個人や団体など、特定の固有名称等が一切特定できない形で編集を加えております。

予想外の仕事量増加で資金トラブル発生!

20年前から運送業を営むK社長。

ミレニアム・世紀末に会社を立ち上げられたため、社名もそれにちなんだものをつけており取引先からも「仕事は昔ながらのやり方できっちりしているが、どこか新しい時代の到来を感じさせるような会社」といった評価が多く、関係性も極めて良好でした。

ところが近年、良い意味での予想外の展開が続いたため資金繰りに困ってしまいました

近年ネットショッピングやオンラインサービス関係の仕事の受注が増えており、社長が予想していたよりもはるかに受注量が増えてしまったのです。

ところでミレニアムに会社を立ち上げた当時、K社長は長距離の荷物運送を請け負う業務からスタートしていました。

長距離の荷物運送であれば単価もある程度勝負することができ、また他の会社がやりたがらないような条件が多少良くない案件を進んで受注することにより、まずは会社のサービスや運送の技術というものを他の会社にアピールできるチャンスがあると考えたからです。

この戦略は功を奏し、あれから20年、社長は中堅どころの運送業者になることができました。

運送業者も新たな戦略が求められる時代へ

20年間このスタイルで営業してきた社長ですが、限界が来ました。

長距離の荷物運送は当たれば大きいのですが、同時にトラブルが発生した時の賠償の金額も極めて大きなものとなります一つあたりの案件で数千万円から最大で1億円程度の売上高が上がる時期もありましたが、それは同時に、ドライバーの体調不良や様々な事故などの状況によって、同じ金額の損害賠償請求をかけられるケースもあるということになります。

安定しているようで安定していない、このような状況を打開するため、社長は運送業者として新たな戦略を取り入れ始めます。

1件ごとの運送料金の売上高は少額となりますが、リスクも少額に抑制できる小型荷物の運送業務にビジネスを転換させたのでした。

その後の数年間は、会社全体の売上高は1億円前後で推移し、利益は少額の状態が続いていました。小型荷物の運送業務は、複数の大手運送業者がほとんどの業務を受注しているため、小規模業者であるK社長の運送会社は大手インターネットショッピングサイト運営会社から受注できる余地はなかったのです。

そのため、社長は常々大手インターネットショッピングサイト運営会社から受注できるチャンスを伺いつつ、小さな案件を薄利多売で回す営業スタイルを取り続けました。

会社が資金難に陥る、大きな幸運?

ところが数年前から、運送業界の状況が変化してきました。

インターネットショッピングサイトが受け付ける注文量が急増し続け、ついに最大手の運送業者の運送許容量がパンクしてしまったのです。信じられない話ですが、最大手の運送業者が大手インターネットショッピングサイトからの受注を一部断ったのです。

K社長はその報道を読むと、すかさず大手インターネットショッピングサイト運営会社に猛烈に営業攻勢を仕掛けました。そしてついに、運送業務の受注に成功したのです。

当初は少量の受注でしたが、インターネットショッピングサイト運営会社から「問題なく運送業務をこなしている」と評価してもらうことができ、半年ごとの契約更新のたびに運送委託量を大幅に増やしてもらうことができたのでした。

このためK社長の会社の売上高と利益は急増することになり、K社長は自分の会社の飛躍を喜んでいました。しかし、すぐに問題が生じました。トラックがフル稼働状態となりトラック不足に陥ったことと、輸送スタッフを休ませてあげることができない状況となってしまったのです。

この結果、K社長はトラックの購入や、輸送スタッフの募集を慌てて行う必要性を感じ、メインバンクの信用金庫に融資を依頼しました。

K社長は、信用金庫の担当者に対して、新たに運送業務を受注することができた取引先の会社概要や、受注した証拠として運送委託契約書を示しました。

取引先は大手の有名インターネットショッピングサイト運営会社であるため、信用金庫は希望融資額に満額で応えてくれたわけですが、それでもK社長の必要な資金は不足していたのです。

K社長は、事業が急拡大していることを理由に挙げてまた証拠資料やエビデンスも揃えて新たな金融機関との取引を始めようと東奔西走しましたが、メインバンクは与信枠上限まで借入を行っているため交渉が整わず、他の金融機関についても、思うように交渉はまとまりませんでした。

金融機関との交渉はまとまらず、資金繰りはうまくいかず、それでもなお新規の受注が続き、事業は好調であるが資金が全く足りていない

このような機関が続くことで、社長にも焦りの色が見え始めました。そして、これが悪循環となったのです。

事業が急拡大しているのに資金需要が追いつかないということが上手く金融機関に伝わらず、与信担当者もあまりに社長が焦っているため、何か裏があるのではないか?と深読みされてしまいました。

このような「担当者の深読み」が理由の全てかどうかは定かではありませんが、結局社長がアプローチすることができた金融機関とはすべて交渉がまとまらなかったというわけです。

事業がうまく回らずに資金難に陥るケースはよくある話ですが、今回、K社長が経験したような幸運と努力の結実が続き、事業が急拡大するために資金難に陥るというケースもあるわけです。

そんな状況下で、K社長が利用したのがファクタリングです。

ファクタリングは、売掛債権の売却契約をさします。日本では古来から手形割引などのシステムがあったためファクタリングというサービスはあまり知名度を持ちませんでした。

しかし、ファクタリングは手形割引などに存在する「申し込みをした側」のリスクを排したシステムとなっており、昨今、国の方でもその利用を推進し始めているサービスです。

さっそく申し込みを行ったK社長、大手インターネットショッピングサイトから請け負った運送料債権をファクタリングすることで、やっと新たなトラック購入や人材採用に目途がたったのでした。

ビジネスが好調すぎて、資金調達が追いつかない。ともすれば、他社や取引先などに逆に相談しづらいような、こんな事例でもファクタリング会社は柔軟に、そして迅速に対応することができます。

【ファクタリングの審査基準を金融機関融資と比較】

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審査基準 ファクタリング  金融機関 
経営状況
売掛先の信用力
売掛先の支払日
提出書類
社長個人の信用情報

【今回のまとめ】
ビジネスが好調なときほどファクタリングで盤石な資金計画を
ビジネスが「うまくいっている時」、それは裏を返せばビジネスのバランスが想定よりも崩れている時と言えます。つまりビジネスが不安定な状況にあるということには変わりがないわけです。

そんな時、極めてスピーディに資金需要をサポートできるのがファクタリングというサービスです。融資ではありませんので、スピーディな審査と契約実行が可能となっています。
弊社は事業者様と共に
ファクタリングサービスを通じて
社会へ繋がっていきます。