フリーランスの宿命…取引先の支払いサイクル変更とは?リスク&対処法を解説します

フリーランスの宿命…取引先の支払いサイクル変更とは?リスク&対処法を解説します

【記事更新 】

2023/02/28

取引先の支払いサイクルは、生活費や他取引先への支払いを、そのときどきにタイミングよくやってきた取引先からの支払いに頼ることが多いフリーランスにとって、大きな影響を与えることがあります。

今回は、支払いサイクルの変更に伴うリスクとその対処法について解説します。

また、支払いサイクルの変更の種類、取引先が支払いサイクルを変更する理由、支払いサイクルが変更された場合のフリーランサーへの影響についても見ていきます。

最後に、取引先の支払いサイクルが変更された場合の対処法についてまとめます。

取引先がよく言う「支払いサイクルの変更」とは?

ここでは、取引先がよく言う「支払いサイクルの変更」とは何か、またそのメリット・デメリットについて説明します。

支払いサイクルの変更とは、例えば、当日締め翌月末払いを翌月末払いに変更するなど、取引先への支払い条件を変更することを指します。支払い側にはメリットがありますが、受け取り側にはデメリットの方が多い変更です。

このような変更は、取引先のキャッシュフローに影響を与え、支払いの遅れにつながるなど取引先のビジネスに大きな影響を与える可能性があります。

このような変更の背景とその対処法を理解しておくことが重要です。

支払いサイクル変更の種類

ここでは、取引先がよく行う様々な種類の支払いサイクル変更について説明します。

30日サイクルから60日サイクルへの変更

取引先が30日サイクルから60日サイクルに変更することは、フリーランスにとって大きな変更となります。

この変更は、支払いのために2倍の時間を待たなければならないことを意味するので、フリーランスの資金繰りに大きな影響を与える可能性があります。

締め日を変更する

取引先がよく行うもう一つの支払いサイクルの変更は、締め日の変更です。

これは、支払期日が変更されることを意味し、これもフリーランスに大きな影響を与える可能性があります。締め日の変更で、次の入金まで2ヶ月近く待たなくてはならないというケースもよくあります。
請求書を月1回から隔月に統一する
最後に、取引先から支払いサイクルを月1回から隔月に変更されることも、実務上はよくあります。

これは支払いのサイクルが30日サイクルから60日サイクルへ変更されるのとよく似ていますが、本質的に異なるものでもあります。

というのも例えば、月に一度請求を定期的に行うことができていれば、60日のサイクルを待つことによって、その後は継続的にお金が入ってくることになります。毎月一度は確実に請求を行うからです。

その一方で請求書を月1回の発行から例えば業務の進捗状況等を踏まえて、2ヶ月に一度といったサイクルにされてしまうと実質的にお金が入ってくるのが「1か月飛び」いうことになりますので、資金繰りに窮することは想像に難くありません。

個人事業の業務委託という形であれば、業務進捗状況や納品の契約が書き換えられることによって、こうしたサイクルが取られてしまう可能性も否定できないのです。

取引先が支払いサイクルを変更する理由

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ここでは、取引先が支払いサイクルを変更する理由について説明します。

単純に事業拡大などで支払いサイクルを変更したいから

取引先の支払いサイクルの変更は、事業拡大などが理由であるケースが多くみられます。

より具体的には、事業拡大のためにコストを削減したい、あるいは利益を増やしたいというのがその理由です。

例えば、支払回数を減らすためや、銀行口座に預ける金額を増やすために、支払いサイクルを変更する、というわけです。

経営が圧迫されているため

取引先が支払いサイクルを変更するのは、経営が圧迫されていることが理由である場合もあります。

厳しい経営状態の中で経営陣はコストを削減しようとしているのかもしれませんし、利益を増やそうとしているのかもしれません。

いずれの場合も、毎月の支払額を減らす方法を探している可能性があります。

取引先の経営陣が変わったため

取引先の経営陣の変更があった場合にも、支払いサイクルが変更されることがあります。

例えば、新しいCEOやCFOが任命された場合、新しい目標や目的を反映させるために支払いサイクルを変更したいと考えるかもしれません。

これが、30日サイクルから60日サイクルへの変更や、締め日の変更につながる、というわけです。

支払いサイクルが変更されると、フリーランサーはどうなるのか?

ここでは、取引先の支払いサイクルが変更された場合に、フリーランスが直面するリスクやトラブルについて説明します。

生計が立てられなくなる

取引先の支払いサイクルが変更された場合、フリーランスは支払いが間に合わず、生活が成り立たなくなる可能性があります。

特に、安定した収入のサイクルで生活費を賄ってきたフリーランスにとっては、大変な事態になる可能性があります。

生活費の支払いが滞る

取引先の支払いサイクルが変更になった場合、フリーランスは生活費の支払いが間に合わなくなる可能性があります。

その支払いの中にクレジットカードへの支払いなどがある場合には、支払いが遅れることで各種信用情報に悪影響を及ぼす可能性もあります。

外注費などの支払いサイクルに影響が出る
取引先の支払いサイクルが変更された場合、フリーランスは外注費などの支払いが間に合わなくなる可能性があります。

その結果、プロジェクトの遅延につながったり、支払い遅延による追加コストが発生したりする可能性があります。

立場上、支払いサイクルの変更に強く抗議できない

フリーランスは、立場上、支払いサイクルの変更に強く抗議することができない場合があります。

その上、自分に不利な変更であれば、フリーランサーにとって困難な状況になる可能性があります。

結論として、取引先の支払いサイクルの変更は、フリーランサーにマイナスの影響を与える可能性が高いといえます。

生活が成り立たなくなる、生活費の支払いが滞る、外注費などの支払いサイクルに影響が出る、立場上支払いサイクルの変更に強く抗議できない、などというマイナスの影響です。

フリーランスの方は支払いサイクルの変更によるリスクを認識し、自衛策を講じることが重要となってきます。

取引先の支払サイクル変更への対応方法のまとめ

取引先の数を増やす

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ここでは、取引先の支払いサイクルが変更になった場合の対処法について見ていきます。

上で述べたように、取引先の支払いサイクルが変更になることで、フリーランスにとって金銭的な問題が多く発生します。その対応策を考えておくことが大切です。

取引先の数を増やす

支払いサイクルの変更に対処する方法として、取引先の数を増やすことが挙げられます。

そうすることで、1つの取引先が支払いサイクルを変更するリスクを分散させることができますし、新しい取引先を探す必要がある場合にも選択肢が広がります。

カードローンを契約する
支払いサイクルの変更に対処するもう一つの方法は、カードローンを契約することです。カードローンを利用することで、取引先からの支払い時期と他の取引先への支払い時期とのギャップを埋めることができます。

【おすすめ】ファクタリングを利用する

支払いサイクルの変化に対応する方法として、最もおすすめなのが「ファクタリングの利用」です。

ファクタリングとは、企業が保有する売掛金を、第三者であるファクタリング会社に売却する融資の一種です。これにより、取引先の支払いが遅れた場合でも、必要な資金を用意することができます。

【今回のまとめ】
まとめ
今回は、フリーランスにとって宿命と言わざるを得ない取引先からの支払いサイクル変更について詳しくご紹介してきました。

概略をおさらいすると、通常翌月末支払いの30日サイクルであった支払いが、取引先の都合によって60日サイクルに変更になったり、場合によっては請求書の隔月発行などを求められることにより、それ以上の入金待ち期間が出てきてしまうというケースもあるわけです。

こういった問題に対処していくには、いくつかの方法がありますが、最も手っ取り早く、また実効性も高い方法は、ファクタリングの利用です。

そもそもファクタリングは、こうした状況が主な利用シーンとして想定されていますので、相性も抜群です。

フリーランスのファクタリングに対応している業者も多いため、まずはこうした業者を探して連絡を取ってみるのが良いでしょう。

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