ファクタリングがやばいと言われる理由は?悪質な業者を見抜く方法と安全な理由とは

ファクタリングがやばいと言われる理由は?悪質な業者を見抜く方法と安全な理由とは

【記事更新 】

2023/06/13

ファクタリングが「やばい」という噂を聞いたことはありますか。実は、さまざまな理由でファクタリングがやばいと言われることがありますが、ここではなぜファクタリングがやばいといわれるのかその理由を解説します。

ファクタリングがやばいという噂だけで利用しないのは非常にもったいないことです。

悪質なファクタリング業者を見分け、ファクタリングが安全である理由も紹介しますので、ファクタリングの安全性を確認して、ビジネスを加速させましょう。

ファクタリングがやばいと言われる6つの理由

ファクタリングは企業の資金繰りの解決策や資金調達として広まりつつありますが、一部で「ファクタリングがやばい」と言われる理由があるのです。ここでは、なぜそう呼ばれるのか、主な理由を6つに分けて詳しく説明していきます。

①日本で馴染みが薄いから

日本でファクタリングが広まり始めたのは1970年ごろと言われており、国内ではまだまだ歴史の浅い商取引です。それ以前は手形がよく利用され、手形の方が馴染みがあると感じる人もいらっしゃるかと思います。

欧米ではファクタリングが一般的な商取引でも、日本では手形の方が馴染みがあるというケースがあるのです。このため、ファクタリングに対する理解が浅いことが、「よく知らないからやばい」と思われる一因になっています。

②悪質なファクタリング業者と混同されているから

ファクタリングは貸金業と異なり、直接規制するような法律がないため、悪質な業者が存在します。優良なファクタリングサービスを提供する企業がある一方で、詐欺まがい・詐欺業者が混在していることから、「ファクタリング=やばい」とのイメージがもたれる一因となっています。

③違法闇金融と混同されているから

悪質なファクタリング業者だけでなく、ファクタリング業者を装ったヤミ金融業者がファクタリングを自称し営業しているケースもあります。

近年では給料ファクタリングがヤミ金融業者として摘発されました。また、あるファクタリング業者が貸金業であると判断された判例もあるなど、ファクタリングを自称しつつも、実は貸金を無登録で行っているヤミ金融業者のケースもあるのです。

これらの業者はファクタリング業者ではありませんが、ファクタリングという名前を使っているため、「ファクタリング=やばい」という勘違いが発生してしまいます。

④資金力が弱い企業が利用すると思われているから

ファクタリングは、支払期日よりも早く資金を調達できるため、「急ぎでお金が必要な企業が利用するもの」というイメージを持たれることがあります。しかし、ファクタリングは社会情勢の変化や突発的な資金ニーズに対応できる便利なサービスでもあるのです。

この点が誤解されることで、ファクタリングがやばいと思われる一因となっています。

⑤ファクタリングにはデメリットもあるから

ファクタリングの利用には手数料がかかることがデメリットとして挙げられます。売掛債権を譲渡する際に手数料を差し引いた金額が振り込まれるため、売掛の期日よりも資金調達額が減るのです。

しかし、ファクタリングにはスピーディな資金調達ができ、負債にもならないというメリットがあります。

⑥ファクタリング会社を騙すと逮捕されるから

ファクタリング会社に対して、架空の請求書や見積書を用いて詐欺行為が行われることがあります。実際に、ファクタリング会社に対し詐欺的行為を行ったことで逮捕された事例もあり、報道もされています。

最初にご紹介されたような「ファクタリングについてよく知らない」状態で「ファクタリングで逮捕された人」がいるという報道をみると、「ファクタリング=やばい」と思われてしまうのです。

しかし、この場合はファクタリングがやばいのではなく、むしろファクタリング会社が詐欺被害にあったケースですので、「ファクタリング=やばい」わけではありません。

実際にあった:やばいファクタリングの事例

ファクタリング業界には、悪質な業者が少なからず存在します。そのような業者に関連する事件や事例が取り沙汰されることで、ファクタリング全体が「やばい」という悪印象を持たれることがあるのです。そのようなケースはごく一部なのですが、ここでは、実際に起こったファクタリングに関する悪質な事例を3つ紹介します。

事例1:詐欺師がファクタリング会社を騙した事例

2020年に報道された事件では、詐欺師がファクタリング会社に架空の3億円の債権を買い取らせることで、詐欺的行為を働いたとされています。この詐欺師は、存在しない債権を実在するかのように見せかけ、ファクタリング会社からお金をだまし取りました。結果として、詐欺罪で逮捕されています。

事例2:事実上の闇金と判断された摘発事件

2021年に報道された事件では、とある一般社団法人がファクタリング業者を装って実質的な闇金融を行っていたとされています。この一般社団法人は、中小企業の経営者などに総額1.3億円を貸し付け、法定利息の8倍~34倍の利息を受け取っていたとのことです。

また、期日にファクタリングの振込がないと、「許しがたい所業である」「警察署知能犯係に対し、詐欺罪として、通報した」といった威圧的な督促を繰り返していたとされています。

事例3:給料ファクタリング

給料ファクタリングとは、会社員などの給料債権を給料ファクタリング業者が買い取り、手数料を引いた金額を即日で振り込むサービスです。給料日前にお金が必要とする人々に利用されていましたが、最高裁判決により、給料ファクタリングは貸金業にあたるという判例が出ています。給料ファクタリング業者は無登録で貸金業を行うヤミ金融業者と判断され、摘発されるケースもあります。

ファクタリングに関するやばい事例を3つご紹介しましたが、ファクタリングが実はヤミ金融だったというケースやファクタリング会社が詐欺被害に遭ってしまったというものです。いずれもファクタリングの取引行為そのものではなく、悪用する業者・悪用する人がやばいという事件でした。

また、ファクタリングは違法ではなく合法な取引ですので、銀行を始めとする多くの企業がファクタリングサービスを提供しています。その点からもファクタリングは「やばくない」とご理解いただけるのではないでしょうか。

やばいファクタリング業者を見抜くポイント

優良ファクタリング業者がいる一方で、詐欺まがいな悪質ファクタリング業者が存在します。そのような業者の行為が一端となり、ファクタリングがやばいと言われることがあるのです。

ここでは、やばいファクタリング業者を見抜くポイントをご紹介します。このような悪質と思われる業者には申し込まないよう、くれぐれもご注意ください。

手数料・利息

やばいファクタリング業者の特徴として、手数料が極端に高い場合があります。正規の業者であれば、手数料は相場に沿ったものが適用されるはずですので、相場よりも高い手数料を設定している業者は要注意です。

また、ファクタリング会社から振り込まれる代金が著しく低い場合は、ヤミ金融業者が行っている偽装ファクタリングの可能性があります。

さらに、手数料ではなく利息を請求される場合も要注意です。債権の譲渡・売買であるファクタリングに利息というシステムは存在しません。利息は貸金業で利用される仕組みですから、利息や利息相当に該当する請求を受けた場合は、ヤミ金融業者ではないか疑ってください。

保証人・担保

保証人や担保を求められると、やばいファクタリングの可能性があります。

一般的に、融資やオフィスの賃貸契約などでは保証人が求められますが、ファクタリングは貸金業でも不動産業でもありません。ファクタリングは売掛債権の売買・譲渡ですので、保証人や担保が求められることはないのです。

もし担保や保証人を求められた場合は、ファクタリングではなく貸金業に該当する可能性があります。

ウィズリコース(償還請求権)

ウィズリコース(償還請求権)を設定される場合も、本来のファクタリングの主旨から外れており、悪質なファクタリング業者である可能性があります。

場合によっては貸金業に該当する可能性もあり、金融庁でも注意喚起がなされています。

支払方法

支払方法も、やばいファクタリング業者を見分けるポイントの一つです。正規の業者は、振込など安全な方法で支払いを行いますが、現金での受け渡しを求める業者は、悪質な業者である可能性があります。また、個人口座への振込を要求する業者も、信用できないケースが多いです。

さらに、期日に支払いをできなかった場合に「ジャンプ」したり、「分割払い」ができるとする業者もファクタリングではなく、ヤミ金融業者に該当する可能性があるので、十分に注意してください。

ファクタリングは安全である4つのポイント

ファクタリングがやばいと思われる理由を解説しましたが、ファクタリングは違法ではなく、安全で有益な資金調達方法です。では、なぜそう断言できるのか、以下の4つの視点から安全性をお伝えします。

ファクタリングは債権の売買・譲渡

ファクタリングは売掛債権を売却することで資金を調達する手法です。これは融資とは異なり、負債ではなく、債権の売買・譲渡になります。そのため、利息が発生せず、毎月の返済も必要ありません。

海外ではよく利用されている

日本ではまだ馴染みが薄いファクタリングですが、海外では広く利用されています。特に欧米でファクタリングの仕組みが誕生し発展しましたので、欧米では企業の資金調達手段の一つとして普及しているのです。

国際ファクタリングもある

ファクタリングは国内での取引だけでなく、国際間の商取引・貿易でも利用できます。これを国際ファクタリングと呼びます。

国際ファクタリングでは、異なる国において商取引を行う際に発生する貨幣や言語の違い、法律や規制の違いなどを各国の金融機関等が考慮し、国をまたいだファクタリングに対応しています。

国内のファクタリングとは異なり、信用調査費用が数万円程度かかるなど国内とは異なる点もありますが、貿易を行う企業もファクタリングを利用できるのです。

国内でファクタリングサービスが増加中

日本ではまだ認知が低いと言われるファクタリングですが、ファクタリングサービスを提供する企業が増えてきています。これは、国内の法人がファクタリングの利便性を認識し始め、利用する企業が増えていることの表れではないでしょうか。

また、ファクタリング業者も競争が激化する中で、より安全で信頼性の高いサービスを提供しようと企業同士で切磋琢磨が生まれます。これにより、市場全体の認知度が上がると期待されています。

【今回のまとめ】
やばいファクタリング業者は回避して安全にファクタリングを利用しよう
本記事では、ファクタリングがやばいと言われる理由や事例、やばいファクタリング業者の見分け方などを解説してきました。

ファクタリングは法人が資金調達を行う合法的かつスピーディーな手段であり、悪質な業者を見分けることができれば安全に利用することができます。

当サイトにはこのようなファクタリングに関する他の記事はもちろん、様々な資金繰りに関する情報を多数掲載しています。

ぜひ他の記事も参考にしていただき、資金調達や業務の効率化に役立てていただければと思います。最後に、ファクタリングをご利用の際は、ぜひ当社までお問い合わせください。初めてのファクタリングで不安という方も、丁寧にご説明させていただきます。
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