3,000年以上もある!?ファクタリングの歴史を解説│日本で更なる発展が見込まれています

3,000年以上もある!?ファクタリングの歴史を解説│日本で更なる発展が見込まれています

【記事更新 】

2023/05/16

現代のビジネスシーンで脚光を浴びるようになったファクタリング。しかしこのビジネス手法、実は3,000年以上の歴史があり、さらに日本で利用者が増加傾向であることをご存知でしたか。

実は、経済の発展とファクタリングは密接に関係しています。今回は、ファクタリングの歴史やその発展の経緯を解説し、日本におけるファクタリングの利用状況も解説します。

ファクタリングを賢く活用し、経済を発展させてきた先人の歴史をのぞいてみませんか。

【諸説あり】ファクタリングの歴史とは

ファクタリングの歴史は諸説ありますが、その中でも注目すべき出来事をご紹介していきます。なんと言っても、ファクタリングの原形となるものはメソポタミアの時代にあったという点と、日本では1970年代から利用され始めた点に着目してみてください。

紀元前18世紀頃:ファクタリングの原型があった

ファクタリングの歴史は非常に古く、紀元前18世紀のメソポタミア文明にまで遡ることができます。

当時の商人は商取引の際に、商品の売掛を前もって入手するため、売掛金を第三者に渡す方法を利用していました。

また、ハンムラビ法典にも、ファクタリングのルーツになるようなルールが記載されています。これが最古とされるファクタリングの原型であるという説があります。

ローマ時代:債権回収専門が誕生

ローマ時代には、債権回収の専門業者が登場します。具体的には、商人や企業から債権を買い取り、その

回収を行っていました。この業態は、現代のファクタリング業者に通じるものがありますね。

なお、「ファクタリング」の語源はラテン語の「Facere」(作る、行為や契約を行う)に由来するとされています。

13世紀~:英と仏で初期ファクタリングが誕生

13世紀にはイギリスとフランスで、初期のファクタリングが登場します。この時代、イギリスのウール産業が発展し、ウール生産者がその商品を輸出する際、現地のエージェントが代金回収を代行するサービスを提供しました。

17世紀:米でもファクタリングが発展

17世紀には、アメリカ植民地時代にファクタリングが導入されました。イギリスからの植民者が新大陸での商取引において、ファクタリングを利用して資金繰りを行っていました。これにより、新世界での商業活動が盛んになり、ファクタリングも発展を遂げました。

19世紀:現代のファクタリングが発展

鉄道・通信技術の発展した19世紀に入ると、ファクタリングが近代的な形に変わりました。債権の売却や譲渡が容易になり、さまざまな業界で広く利用されるようになったのです。これにより、現代的なファクタリングが確立され、今日のような形態が整っていきます。

ちなみに、輸出や貿易を行なう企業様は国際ファクタリングを利用します。各国のファクタリング会社が加盟している国際的なファクタリング組織があり、日本では三菱UFJファクターといった大手銀行系のファクタリング会社が加盟しています。

wwii後:ヨーロッパで国際ファクタリングの前身が誕生

第二次世界大戦後、ヨーロッパでは国際取引の拡大に伴い、国際ファクタリングの前身となるサービスが誕生します。これにより、異なる国間での取引でも資金繰りや債権回収が円滑に行われるようになりました。

1970年代:日本でもファクタリングシステムが始まる

1970年代に入ると、日本でもファクタリングシステムが導入されました。当初は、貿易業界や中小企業において財務調整手段として利用されていましたが、その後、国内外のファクタリング業者の進出やインターネット技術の発展により、多くの企業で利用されるようになりました。

日本におけるファクタリングの利用状況とは

ここでは、日本におけるファクタリングの利用状況について解説していきます。過去のネガティブなイメージから脱却し、現在は増加傾向にある利用者、法的環境の整備、そしてインターネットを活用したファクタリングの増加しているというのが、概要になります。

ネガティブなイメージを持たれていた

過去、日本においてファクタリングは一部でネガティブなイメージを持たれることがありました。理由としては、ファクタリングが金策手段として利用されることが多かったり、「怪しい、危ない」といったイメージを持たれていたと推察されます。

確かに、悪質なファクタリング会社や、給料ファクタリングという新型闇金が登場し、金融庁など行政機関が「違法なファクタリングに注意喚起」していたことから「ファクタリング=危ない、怪しい」というイメージを持たれるケースもあります。

違法なファクタリング業者は存在しますが、実際は法令を遵守した、違法ではないファクタリング業者の方が多いのです。給料ファクタリングは最高裁判決でも違法と判断されましたが、事業者が利用するファクタリングは違法ではありませんのでご安心ください。

利用者が増加傾向

ここ数年でファクタリングの利用者は日本国内で増加傾向にあります。

たとえば、FCIという世界的な国際ファクタリングの組織が公開している「世界のファクタリング取扱高の推移」という資料があります。

これによれば、日本におけるファクタリング取扱高は2019年から2021年まで、49,446(単位:100万ユーロ)→51,225(単位:100万ユーロ)→58,666(単位:100万ユーロ)と上昇傾向にあります。

ただし、2015~2017年はファクタリングの利用が減少していました。しかし、データが公開されている2015~2021年の中で、2021年がもっともファクタリングを利用された年でもあります。

実際、ファクタリング事業に新規参入される事業者様も増えております。これからファクタリングの利用者が増えると見込んでいる事業者様が多い現れでもあるでしょう。

また、2027年までの試算で、世界的なファクタリング市場が8.4%以上成長すると見込んでいるレポートもあります。

※参考:FCI – Evolution of Global Factoring Volume (in Euro billions)
※参考:PR TIMES – 世界のファクタリングサービス市場は2027年まで年平均成長率8.4%で成長する見込み

ファクタリングを利用しやすい法的環境が整った

近年、日本ではファクタリングを利用しやすいような法的環境が整備されるようになりました。

例えば、「債権譲渡登記制度の改正」「債権法改正(債権譲渡特約の無効)」といった法改正が行われ、よりファクタリングを利用しやすい環境になっています。

また、ファクタリングをというわけではありませんが、経済産業省や中小企業庁も売掛債権を活用した資金調達の利用促進を促しています。

このようなことから、日本におけるファクタリングの発展が更に加速されることが期待されます。

※参考:経済産業省 – 債権法改正により資金調達が円滑になります
※参考:経済産業省中小企業庁 – 売掛債権の利用促進について

インターネットを活用したファクタリングも増加

日本では1970年代からファクタリングの利用が始まりましたが、その頃と今では大きな違いがあります。それがインターネットの台頭です。

近年では、インターネットを活用したオンライン上でファクタリング取引ができるサービスも増えています。これによりファクタリングの敷居が下がり、さらに利用者が増えているとも推察されます。

【今回のまとめ】
ファクタリングは更に発展していく可能性あり!賢く活用を
ファクタリングのルーツはなんと紀元前から存在していると言われています。そして現代では、経済大国を中心にファクタリングの利用が伸びており、日本においても1970年代からファクタリングが導入され、ファクタリングの利用が増加傾向にあります。

本来、ファクタリングはビジネスを円滑に進めるために活用され、発展してきました。

ファクタリングはネガティブなイメージを持たれがちですが、事業者向けのファクタリングは違法ではありませんし、法令を遵守しているファクタリング業者をお選びいただければ安全にファクタリングを利用できます。

弊社では最短即日でのファクタリングにも対応しておりますので、ぜひご利用ください。
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社会へ繋がっていきます。