【ファクタリング】少額利用でも手数料は変わる?10万円〜50万円程度の調達について
【記事更新 】
2026/03/31
ファクタリングを利用するといっても、企業によって必要な金額には差があるものです。数百万円単位の金額が必要なケースもあれば、数十万円で十分対応できるというケースもあるでしょう。
では、ファクタリングで少額を調達する場合、手数料はどうなるのか?また手数料が変わる理由や少額を調達したい場合のポイントなどを解説していきます。
少額利用は手数料は高くなる傾向
売掛債権を譲渡するファクタリングにおいて、10~50万円程度の調達は少額利用と考えられます。そしてこうした少額利用の場合ほど、ファクタリング手数料は高額にある傾向がありますので注意が必要です。
手数料が高くなる理由
少額のファクタリングで手数料が高額になる理由はいくつか考えられます。その理由に関して簡単に解説していきましょう。
2社間ファクタリングが中心となる
少額ファクタリングの多くは2社間ファクタリングとなります。少額を調達するためにファクタリングを利用する企業ほど、取引先にファクタリングの利用が知られることを避ける傾向にあるからです。
少額を調達するということは、その企業にとっては重大な問題ではありません。少し現金が不足している、少し現金を持つことでキャッシュフローが改善されるなどといった問題が中心で、ファクタリングを利用しなければ経営がおぼつかないというほどの大問題ではない場合がほとんどでしょう。
しかし、少額とは言え、ファクタリングを利用するという行為自体が、取引先にいらぬ誤解をさせてしまう可能性があります。少額利用で3社間ファクタリングを選択すれば、当然取引先にファクタリングの利用が告知されます。その金額に関係なく、ファクタリングを利用するというだけで、経営が厳しいのではないかと考えられてしまう可能性は否定できません。
そこまで重大の事態ではないのに、取引先にあらぬ疑念を抱かせ、その結果先の取引に影響が出るのはどの企業も避けたいところ。そのため多くの場合、少額利用のファクタリングは2社間ファクタリングとなります。
ご存じの方も多いかと思いますが、2社間ファクタリングは3社間ファクタリングと比較すると手数料相場が高額です。一般的には10~30%が相場と言われており、1~9%が手数料相場の3社間ファクタリングとは大きく違います。
これが少額ファクタリングでは手数料が高額になるという理由の一つです。
少額利用でもファクタリング会社の手間や経費は変わらない
ファクタリング会社は、申し込みを受け付けると、持ち込まれた売掛債権に関して審査を行います。具体的にはその債権が実在するのかどうかや、売掛先がきちんと売掛金を支払うかどうかを中心に審査することになります。
この審査に関しては、売掛債権の額面金額に関係なく、どの債権でも原則としては同様の審査が必要です。審査にはそれなりに経費が掛かります。また、審査を行う人の人件費も必要です。仮に審査の経費として5万円必要だとします。この5万円という金額は売掛債権の額面金額に関係なく一律に必要です。
売掛債権の額面金額が1,000万円であれば、審査経費は0.5%に過ぎません。しかし、額面金額が50万円の場合、審査経費だけで10%ということになります。ここにさらにファクタリング会社の利益を乗せて手数料が決定しますので、どうしても少額債権ほど手数料の%は高くなってしまうわけです。
少額利用をする場合のポイント
たとえ手数料が高額になる傾向にあるとしても、ファクタリングを利用したいという方も多いかと思います。そこで、ファクタリングで少額を調達する場合のポイントをいくつか紹介しましょう。
少額対応のファクタリング会社を探す
まず重要になるのがファクタリング会社探しです。ファクタリング会社は、各社ともに自社が対応する売掛債権の額面金額に関して上限や下限を示しているのが一般的です。最低100万円から最高1億円までなど、金額の設定はさまざまです。
申し込む前に、まずはこの対応金額を確認しておきましょう。そして少額債権を中心に対応している会社を選ぶのがおすすめとなります。
近年ファクタリングを利用する企業が増えていることもあり、ファクタリング会社自体も増加傾向にあります。増加に合わせて、さまざまな特徴を持つファクタリング会社が誕生しており、中には少額債権に強いファクタリング会社もあります。
少額債権で申し込む場合は、フリーランスや個人事業主を主な顧客としているファクタリング会社がおすすめです。こうした会社の場合、比較的少額の売掛債権を取り扱うことが多いため、手数料相場も比較的安めの傾向にあります。
もちろんこうし宣伝文句だけで決めるのではなく、似たような傾向を持つ会社をいくつかピックアップし、それぞれに申し込みを行って相見積もりを取るようにしましょう。
オンライン完結の会社がおすすめ
少額の調達を目的とする場合、おすすめとなるのがオンライン完結のファクタリングです。申し込みから審査、契約まですべてオンラインで対応してくれる会社であれば、審査等にかかる経費も安くなるため、比較的手数料も安くなる傾向にあります。
対面申し込みのファクタリング会社の場合、顧客を受け付ける事業所の場所代、さらにそこで働く従業員に関する人件費、さらには電気代や水道代等も必要となるため、多くの経費が必要です。オンライン対応で、かつAIによる審査を採り入れている会社の場合、場所代や人件費も安く済むため、手数料も安くなるということです。
注意したいのが、オンライン申し込みではなく、オンライン完結であるという点です。一部のファクタリング会社では、申し込みから審査まではオンラインで対応し、最終的な契約は対面でとしているケースがあります。こうした会社ではそこまで安い手数料を期待できません。すべてがオンラインで完結する会社を選ぶようにしましょう。
悪徳業者に注意する
少額の調達の場合ほど注意したいのが悪徳業者の存在です。ファクタリング会社の名を騙った悪徳業者は残念ながら存在します。貸金業を行う金融業者の場合、財務局や各自治体への登録が必要です。この登録番号がない業者は闇金業者であると簡単に見抜けます。
しかし、ファクタリングは債権譲渡契約を結ぶため、貸金業ではありません。そのため特に登録は必要なく、悪徳業者でも開業しやすいという特徴があります。そのため一定数悪徳業者というものが存在しているわけです。
悪徳業者は甘い文言で顧客を呼び寄せます。「審査なし」、「審査通過率100%」、「手数料1%固定」など、通常考えればあり得ないような文言で顧客を誘うわけです。
少額のファクタリングで安い手数料にこだわりすぎると、こうした悪徳業者にひっかかりかねません。悪徳業者はファクタリング契約とみせかけて、法外な利息をつけた貸金契約を結んだり、その返済が少しでも遅れると、業務を妨害するような違法な取り立てを行う傾向にあります。
また、悪徳業者に申し込み、一度自社の情報が業者にわたってしまうと、その情報は悪徳業者間で取引され、さまざまな悪徳業者からアプローチを受けるようになるかもしれません。
関わるだけでマイナスしかない悪徳業者に引っかからないためにも甘い宣伝文句には騙されないように注意しましょう。
実際にファクタリングで手にできる金額は?
ファクタリングにおいて、10~50万円の調達は少額であると書きましたが、では実際に50万円の現金を調達する場合、どの程度の売掛債権を持ち込めばいいのかという点を解説していきます。ファクタリングでどの程度の現金を調達できるかは、以下のポイントが重要です。
手数料
手数料はファクタリング会社の儲けの部分になり、ファクタリング対象金額に対して%で設定されます。手数料がないファクタリング契約は存在せず、少額の調達の場合ほど、パーセンテージは高くなるのが特徴です。
掛け目
掛け目とは売掛債権の額面金額の何%をファクタリングの対象金額とするかを表す数字です。一般的には70~90%程度が相場とされており、掛け目を設定せず額面金額100%がファクタリング対象となるケースもあります。
債権譲渡登記費用
2社間ファクタリングの場合、債権譲渡登記が必須となっているケースが多い傾向です。債権が譲渡された事実を法務局に登記し、債権の二重譲渡を防ぐなどの意味があります。登記に関しては司法書士にその業務を委託するのが一般的で、この登記にかかる費用は申し込み企業が支払うケースがほとんどです。
登記費用もさまざまですが、相場としては5~10万円程度でしょう。
事務手数料
事務手数料に関してはファクタリング会社ごとに差が大きく、相場というものも存在しません。特にオンライン完結の契約の場合、事務手数料が0円のケースもあります。申し込む前に事務手数料の有無に関して問い合わせておくといいかもしれません。
50万円の現金を手にするためには?
ファクタリングの基本的な契約の形を参考に、現実的に50万円の現金を手にするためには、どの程度の額面金額の売掛債権が必要かを計算してみましょう。仮に各条件を以下のように定めます。
この条件の場合、額面金額の80%がファクタリングの対象金額となります。その対象金額から10%が手数料で差し引かれ、さらに譲渡登記費用と事務手数料で9万円が差し引かれますので、計算すると額面金額82万円の売掛債権で申し込むと、手にできる現金が50万円程度になります。
この場合、申し込んですぐに現金として受け取れるのが50万円です。掛け目としてファクタリング対象外となった金額(65,600円)は、売掛金入金時に手にすることができます。
このようにファクタリングで手にできる現金の金額はさまざまな費用を差し引いた金額となります。少額を調達したい場合でも、申し込む会社の条件などを確認し、必要な金額を手にできるような売掛債権で申し込むようにしましょう。
少しでもいい条件の会社を探そうとして、悪徳業者に引っかかるのだけは避けるようにしてください。あり得ないような契約条件などを提示している会社は危険な傾向です。口コミサイトなども活用して、悪徳業者には関わらないようにしましょう。





