審査なしでファクタリングは可能?「審査不要」を謳う業者の危険性

審査なしでファクタリングは可能?「審査不要」を謳う業者の危険性

【記事更新 】

2026/04/07

自社の資金調達を行う場合、何より気になるのが審査の存在です。特に融資審査は厳しいケースが多く、資金調達のためには乗り越えなければいけないハードルとも言えるでしょう。

ではファクタリングの場合、審査は必須なのでしょうか?仮に審査不要を謳うファクタリング会社を見つけた場合、申し込むべきかどうかなど、ファクタリングの審査に関して解説していきます。

審査なしのファクタリングは存在しない

ファクタリングの契約前には必ず審査が行われます。審査を行わないでファクタリング契約をするファクタリング会社は存在しないと考えて間違いありません。

ファクタリングは売掛債権を譲渡することで、売掛金を入金期日前に現金化する資金調達法です。ファクタリング会社の立場にたって考えると、売掛金が支払われるかどうかが非常に重要です。売掛金が支払われなければ、ファクタリング会社は大きな損害となりますので、必ず事前に審査を行うわけです。

また、多くのファクタリング会社は、審査の結果契約に関する諸条件を設定します。ファクタリング会社は、ファクタリング契約を結ぶことこそが主な業務であり、できるだけ多くの契約を結びたいと考えています。そのため、事前に契約条件を定めるのではなく、審査の結果どのような条件であれば契約できるのかを判断します。

こうした事情から、ファクタリング会社が審査なしで契約するということはまずないということになります。

ファクタリングで審査される主な項目

ファクタリング契約前には必ず審査が行われます。ではその審査において、どのような項目がチェックされるのか。主な項目を紹介していきます。

売掛債権が存在するかどうか

ファクタリング会社としては何より持ち込まれた売掛債権が本当に存在しているのかどうかが重要です。売掛債権とは文字通り権利であり、実際に存在するものではありません。そこでファクタリング会社は、申し込み企業が提出する請求書や契約書、さらに通帳の写しなどから、確実に売掛債権が存在していることを確認します。

また、存在しているだけではなく、きちんと申し込み企業に所有権のある債権かどうかも確認します。上記の通り売掛債権は存在しない権利ですので、すでに他社に譲渡済の売掛債権を持ち込まれるケースも無いとは限りません。すでに申し込み企業に所有権のない債権では取引できませんので、この点もしっかり確認します。

売掛金が問題なく支払われるかどうか

売掛債権が存在していることが確認できたら、続いてはその売掛金がきちんと入金期日までに支払われるかどうかを審査します。売掛金が支払われるかどうかを審査する場合、審査の対象は申し込み企業ではなく、売掛先となる取引先企業の信用情報になります。

ファクタリングの審査は金融機関などが行う融資審査と比較すると通過しやすいと言われています。その理由は、審査で重視されるのが、申し込み企業の財務状況や経営状況ではなく、取引先の経営状況や財務状況だからです。例え申し込み企業が債務超過や赤字経営の場合でも、取引先企業がしっかりしていれば審査に通過する可能性があるわけです。

申し込み企業の財務状況

もうひとつ審査される項目が、申し込み企業の財務状況です。特に2社間ファクタリングにおいては必ず審査項目に入ります。

2社間ファクタリングの場合、ファクタリング契約により売掛債権の所有権はファクタリング会社に移行します。しかし、申し込み企業と取引先の間の契約内容に変更はありません。つまり取引先企業は、売掛金を申し込み企業の口座に振り込むことになります。

申し込み企業は売掛金が入金されたら、速やかにこの売掛金をファクタリング会社に送金しなければいけません。売掛金を受け取る権利を持っているのはファクタリング会社ですので当然でしょう。

この送金が定められた期日までに行われないと、ファクタリング会社としては大きな損失となります。そのため、申し込み企業がきちんと送金ができる状況かどうかは必ず審査されます。

ちなみに3社間ファクタリングの場合、契約に取引先企業も参加します。そのため売掛金の入金先は、申し込み企業の口座からファクタリング会社の口座に変更されますので、申し込み企業の財務状況に関してはそこまで重視されなくなります。

「審査なし」を謳うのはほぼ悪徳業者

ファクタリング会社の中で、「審査なし」や「審査通過率100%」などと謳っているのはほぼ悪徳業者で間違いありません。上記の通り、基本的にファクタリング会社が審査をせずにファクタリング契約をすることはありません。

悪徳業者というのが本当に存在するのかどうかに関して簡単に説明していきましょう。

悪徳業者は存在する

ファクタリング会社の名を騙った悪徳業者というのは一定数存在します。その理由はファクタリング会社の開業しやすさにあります。

例えば貸金契約を行う金融業者を開業するためには、まずは国家資格である「貸金業務取扱主任者」の取得が求められます。さらに、法で定められた各種条件をクリアしたうえで、財務局や自治体に貸金業者登録を行う必要があります。闇金業者と呼ばれる悪徳業者は、この登録番号を持っていませんので、比較的見抜きやすいという特徴があります。

しかし、ファクタリング会社を開業するために取得が求められる資格や、必要な登録はありません。ファクタリングで結ぶのは貸金契約ではなく債権譲渡契約ですので、貸金業者登録が不要です。また、ファクタリングに関する専用の法律というものも存在しないため、極端に言ってしまえば誰でもすぐに開業できるという特徴があります。これまで闇金業者として活動していた悪徳業者が、ファクタリング会社に看板をかけ替えるケースも少なくありません。

こうした悪徳業者は何より顧客獲得を狙っています。そのため審査なしや手数料激安など、利用する企業にとって魅力的な宣伝文句で顧客獲得を目指すわけです。

悪徳業者に見られる特徴

貸金業者の登録番号のように、簡単に見抜けるポイントがないのがファクタリング会社を騙る悪徳業者の特徴と言えます。では、どのようなポイントに注目して見抜くべきかを解説していきましょう。

もちろん上記の通り「審査なし」や「審査通過率100%」などと謳っている業者はまず避けるとして、それ以外のポイントをいくつか紹介します。

会社の所在地や電話番号が曖昧

悪徳業者は実際に事務所を構える必要がありません。そのため、会社の所在地を調べるとどう見ても民家であるケースや、何かの倉庫の住所が記載されているケースがあります。また、電話番号に関しても同様です。電話番号自体は固定電話の番号ながら、実際にかけてみるとすぐに携帯電話等に転送されるなどのケースがあります。

住所や電話番号が曖昧な会社はあまりおすすめできません。

打ち合わせ場所が会社以外

ファクタリング会社に問い合わせ、実際に申し込みを行う際、その打ち合わせ場所が事務所ではなく喫茶店などの場合も注意が必要です。上記の項目と重なる部分がありますが、事務所以外で会うということは、事務所がない、もしくは事務所はあるものの事務所に顧客を入れたくない理由があるからです。

申し込みを対面で受け付けているファクタリング会社であれば、事務所も顧客を招き入れることを前提に構えているものです。事務所以外を指定するような業者は怪しんだ方がいいでしょう。

従業員の対応が雑

悪徳業者の特徴としては、従業員の社員教育が行き届いていないケースが多いという点が挙げられます。そもそも顧客を騙すつもりで開業していますので、真剣な従業員教育をすることはまずありません。

仮にある程度丁寧な対応をするように指示していても、長く打ち合わせをしている中で、受付担当者としてはあまり考えにくい言動が出てくるものです。実際に担当者と会っても、その対応に違和感を感じた場合は、できれば契約はしない方がいいでしょう。少なくともその場で契約することはせずに、いったん持ち帰って冷静に判断する時間を設けましょう。

強引に契約を迫る

悪徳業者は申し込んできた顧客を手放したくはありません。そのためその場での早急な契約を強引に迫ってくる傾向にあります。「この条件で契約できるのは今だけ」、「今日中に契約できないと、次は審査を行うことになり、審査に通過できない可能性が高い」など、今しか契約できないような言い方で強引に契約を迫ります。

もちろんその契約内容が違法なものであれば、契約を履行する義務は生じませんが、それにしても弁護士に相談するなど大きな手間がかかります。相手の言いなりに契約書にサインしないように注意しましょう。

悪徳業者と関わってしまった場合のリスク

ファクタリング契約をした相手が悪徳業者の場合、マイナスの影響を受けることになります。まず、そもそも契約がファクタリング契約ではなく、違法な高金利の貸金契約であるケースもあるでしょう。

さらにありもしないような理由をこじつけて違約金の支払いを求める可能性も考えられます。こうした事態を招かないためにも、何より契約書の内容は隅々まで確認し、不明点があれば必ず解決してから契約するようにしてください。

悪徳業者と一度関係を持ってしまうと、支払いが遅れるようであれば違法な取り立て行為が行われる可能性があります。この取り立ての影響で通常の業務が出来なくなる可能性があるのはもちろん、場合によっては取引先にも悪徳業者からの連絡が届くなど、周囲を巻き込んでしまう可能性があります。

また、申し込んだものの、怪しいと感じて契約はしなかった場合でも影響が出る可能性があります。申し込みを行った時点で、ある程度自社の情報が悪徳業者に知られてしまうからです。こうした情報は悪徳業者間で取引され、今後さまざまな悪徳業者からの連絡が届く可能性が否定できません。

関わっただけで後々まで悪影響が考えられるのが悪徳業者ですので、とにかく関わらないことを念頭に置いてファクタリング会社探しを行いましょう。

【今回のまとめ】
ファクタリングには事前審査が必須
ファクタリング契約の前には必ず審査が行われます。この審査の結果、手数料など契約する際の条件が決定しますので、審査なしで契約するということは考えられません。

審査なしで契約できると謳っているのはほぼ悪徳業者で間違いありません。悪徳業者は関わっただけでも大きな悪影響が考えられますので、とにかく慎重にファクタリング会社を見極め、悪徳業者には関わらないようにしましょう。
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